三日月の背に追いつこうとしていた 小さな夏が終わろうとしていた 泣くような声がひとつ聞こえて動けなかった社の前 待っていた 僕を連れ出すものを ほわっとひかる虫がいた 里の祭りは地面に溶けて ちょうちんだけが浮いていた 黒々とした浴衣の中の帯みた…
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