詩歌句

昔詩ログ第二弾

三日月の背に追いつこうとしていた 小さな夏が終わろうとしていた 泣くような声がひとつ聞こえて動けなかった社の前 待っていた 僕を連れ出すものを ほわっとひかる虫がいた 里の祭りは地面に溶けて ちょうちんだけが浮いていた 黒々とした浴衣の中の帯みた…

めずらしくログじゃなく 歌詞っぽく

君の声が軽く弾む 心地よさを感じながら 僕がいない ここにはない 安らぎさえ未来へ向かおう 触れられない愛しさなど 抱いていても仕方ないと 涙になる 言葉の数 数えながら眠りにつこう 過ぎ行く今日のために 愛する君のために 大好きだと言えたならば 僕は…

昔ログ

長いこと旅を続けている旅人は、 小さなオシロイバナの種を手に入れた。 それを手に道を歩いていくと花嫁の少女が唇に紅を引いていたので、 オシロイバナの核を砕いておしろいをつくってあげると、 その少女は喜んで水色の饅頭をくれた。 それを手にまた歩い…

地下鉄の連絡通路ころべない訳は彼女に理由は彼に 君になにか伝えられるような気が雨の匂いがただよう両目 触れるたび肌になじんでいくものを待っていられず電気アンカ 久しぶりすぎて嬉しい友人と笑いあって水を飲む昨日 「おやすみ」と残る空白埋めたくて…

シャンプーの空ビン抱いて星月夜 止まらないレジャーシートのしわの影 だだ虫を殺す音するカーラジオ かさかさと紙の花びらなる百日紅 愛しあうフレッシュミントのくどい舌 埋まらない穴にはくもが住んでいる ごみ箱を蹴り倒してく熱帯夜 サンダルでぼやけた…

こつこつとかかとに春を駅のした 足元からすきとおってく寒椿 春を捨て日暮れぬ夜に触れた指 昼顔の咲く朝電車は地雷の上を 梅雨だから急募チラシを逆さに振って 息を吐く行為で臨界点へ行け

声に出す自分自身に酔いしれる「愛している」と そんな事実に

イメージ詩のイメージ詩

とある人の真似をしてみたのだけど 私にはこれが限界だった(苦笑 未完だけど、これ以上は無理なのでさ。 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^森の中 共にあるものを歌い 同じ闇の中 見えざるものを歌う 風が駆ける音を聞き 水のゆらぎを調べとし 土を叩き 魂だけ…